【株主通知ウォッチャー#003】紙の裏に歴史あり！日本フエルトの株主総会通知を読み解く

ご覧のとおり、株主にとって大きな判断を求められるような変更はなし。とはいえ、取締役候補の顔ぶれがちょっと面白いんです。

 取締役候補から見える企業の方針

今回の通知で個人的に気になったのはここ：

• 弁護士資格を持つ取締役候補が男女1名ずつ
• **元官僚出身（通産省、外務省、特許庁、日本政策金融など）**が2名
• 現場経験の長い叩き上げ系技術者も複数

取締役7名＋補欠監査役含めて、法務や政策対応に強い構成。

**「コンプライアンス体制を強化したい意思」**が感じられます。弁護士が監査役に入るのはよく見ますが、取締役として入るのはちょっと珍しい印象です。

さらに元官僚が2名も！

そしてさらに目を引いたのが、元官僚出身の取締役候補が2名もいたこと。

• 通産省・外務省を渡り歩いた方
• 特許庁、日本政策金融公庫、防衛大臣補佐官などを歴任した方

「経歴すごすぎでは!?」と一瞬思ったほど（笑）

でもこれはつまり、業界・政策面でのロビイングや制度対応に強い布陣とも言えそう。

■ 日本フエルトの事業内容と株を買った理由

私が日本フエルトの株を買った理由、それはシンプルに**「フェルトの使い道が面白すぎる」**から。

この会社、製紙用のフエルトを作ってるんですよ。

紙を作る工程で、実は**「フェルトが絶対に必要」**って知ってました？

私は完全に「家庭科の授業で使うあのフエルト」ぐらいの認識でした。

でも実は製紙用フエルトは、この日本フエルトと、もう1社の「イチカワ」という会社で業界を二分しているんです。

しかも創業100年以上という老舗っぷり。

この「ニッチだけど絶対に必要」感がすごく魅力的に感じて、投資しました。

 株価と業績の現状：じわり逆風

私は484円で購入しましたが、2025年春に「業績維持が困難になる可能性」を発表したことで株価は現在456円あたりまで下落。

• 紙の需要減少（ペーパーレス化の影響）は長期トレンド
• とはいえ、製紙工程でフエルトは絶対に必要なパーツ
• この分野は、日本フエルトとイチカワが市場をほぼ二分

ニッチすぎるけど、そこが逆に面白くて買っちゃいました。

 配当と財務指標のバランスは…？