
日本製鉄、1株が5株に。数字だけ見れば、増えた。華やか。
でも、価値は変わらない。ホールケーキを切っただけ。
切り分けると、人はつい手を伸ばす。“少しだけ”のつもりで、
投資も、鉄も、そして未来も本来は「積むもの」だ。
短期で切り売りするほど、長期の果実は薄くなる。
じゃあ、なぜ私は日本製鉄を積んでいくのか。
なぜ鉄の起源にまで思考が飛ぶのか。
そんな話を、今日はしようと思う。
切り売りか、積み上げか。株式分割と鉄の起源から考える未来
日本製鉄から、株式分割の通知ハガキが届きました。
1株持ってたのが、分割で5株に増えましたよ〜っていうやつ。
で、結論から言うと…
株数が増えても、価値は変わらない
そういう制度です。
ホールケーキを5つに切っただけ。
ホールケーキがショートケーキ5個になったからって、
もちろん、細かく買い足しやすくなるし、
株価上がった時に1株だけ売る、みたいな“選択肢”は生まれる。
でも、私の場合は──
40年分の配当をもらうまで、売るつもりないので関係ないです。
人によっては流動性上がって、
「ちょっと売っちゃおうかな…」ってなると思うんだよね。
ショートケーキ1個くらいって気持ち、わかる。
でも、配当で育てる株って、
その“ちょっと”が積み重なると、
もう一度ホール買うの、ハードル高いよ?
◆ 読み物:鉄ってどうやって生まれたか知ってる?
ところでみんな、
鉄の起源って知ってる?
「隕石で〜」みたいな話、聞いたことあると思うんだけど、
実はもっとロマンある説がある。
ざっくり言うと──
- 海水に鉄が溶けてた
- 植物プランクトンや海藻の光合成で酸素が発生
- 鉄が酸化して粒子に
- 海底に沈殿
- 地殻変動で地表に出た
それが鉄鉱石になった。
つまり、鉄って海の歴史と生命の副産物。
だから、埋まってる量には限りがある。
太古のサイクルをまた起こさないと、新しい鉄鉱石は生まれない
だから今、鉄は
**“採る時代 → 再生して使う時代”**に入ってる。
◆ だから、なぜ日本製鉄はUSスチールを欲しかったのか
鉄が有限で、再生が必要になるとどうなる?
→ 電炉(リサイクル技術)が必須になる。
日本製鉄はそこに、本気で向かってる。
だからこそUSスチール買収。
手段は多面的だけど、“鉄の循環を未来に繋ぐ”
で、この会社、昔からそうなんだよ。
80年前。
誰も見向きしなかった西オーストラリアの鉄鉱石地帯に、
当時の4500億円規模の投資をして線路引いて、開発して、
「見えてる未来に全力で賭ける」って、企業にも人格あるなら、
USスチール買収にも、その延長線の匂いがする。
リサイクルと製鋼の未来、「ここで取りに行く」っていう覚悟。
100年単位で、鉄と国と未来に投資してる会社。
だから私は、ショートケーキにしても食べない。
私はホールで育てる。
鉄の時間軸って、そういうスケールだから。
◆ ちなみに読んでほしい本
鉄の起源の話に興味ある人は、
**『カキじいさん 世界へ行く』**読んでみて。
読みやすくて、世界の海と鉄の話に繋がる。
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◆ まとめ
株式分割のハガキなんて、ただの紙一枚。
だけど、鉄と時間軸と会社の覚悟までセットで見ると、
「増えました」じゃ終わらない話になる。
私は鉄と一緒に時間をかける派。
そして流れで言っとくと、
こういう企業の成長に自由に乗るなら、口座は持っておこうね(
もしまだマネックス証券の口座を持っていない人は、
ハピタス経由での開設が断然おすすめ。
開設&入金で数千円分のポイント還元があることもあります。
※本ブログは、投資を推奨するものではありません。投資は自己責任



