私が商船三井を評価している最大の理由は、

インドを経由にアフリカまで視線を伸ばし「シーレーン」を取りに行っている点。

「インド＝次の中国」という雑な語りは多いけど、実態はもっと複雑。

● インドは伸びるが、中国のような一直線にはいかない

カーストは単純な階層じゃない。

上位カーストでも貧困は普通にあるし、逆に下位層には大学優遇枠がある。

つまり

上でも苦しい、下では優遇、でも優秀でも就職できず国外へ逃げる。

頭脳流出は普通に起きる。

IT人材が世界へ散るのは「才能を生かす場所が国外にあるから」でもある。

成長はするが、それが国内で循環するとは限らない。

それが中国とは違う点。

そして多くの投資家はここを見落としている。

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● じゃあアフリカは？ → 夢がありつつ現実は重い

みんな忘れてるけど、歴史的に文明は 大河の周辺でしか爆発してない。

ナイル・ガンジス・長江、それが人口と食料を支えた。

現代でも変わらない。

アフリカで同等の肥沃地帯は限定的。

「人口が増える＝経済爆発」ではない。

むしろ寄付や援助に依存した形で延命している国の方が多い。

だから私はこう考える：

アフリカは今後も伸びるが、全域が中国やインドのように伸びるわけではない。

ただし物流基地としての価値は跳ねる。

そこで商船三井は、インド→アフリカという未来の動脈を先に押さえに行った。

この判断にベットする価値はある