英字新聞を読んでいると、ときどき「これ、
今回まさにそれだったのが、この4つ。
- seizure
- confiscation
- requisition
- appropriation
きっかけは、
保険の war-risks coverage(戦争危険担保) について、
“confiscation, nationalization, seizure, restraint, detention, appropriation, requisition for title or use…”
という、似たような言葉がずらっと並んでいたんです。
日本語にすると、どれも「押収」「没収」「取り上げる」
いや、何が違うん?
ということで、今回はこの4つを調べてみました。
seizure|押収・差し押さえ
まず一番分かりやすいのが seizure。
動詞の seize は「つかむ」「取り押さえる」「押収する」。
法律・ニュースでは、
seizure=公的な権限などによって、
と考えると分かりやすいです。
例えば、
Police seized the vehicle as evidence.
なら、
「警察はその車両を証拠として押収した」
という意味。
ここでポイントなのは、seizureは「取り上げる行為」
押収された物が、
証拠品として押収され、事件が終われば返還されることもある。
なので、今回の4語の中では、
seizure=まず取り上げて確保する
というイメージが一番しっくりきます。
confiscation|没収
confiscation は「没収」。
seizureとかなり近いのですが、こちらは、
所有者から財産を取り上げ、没収する
という処分に重点があります。
例えば、
The court ordered the confiscation of the illegal goods.
なら、
「裁判所は違法物品の没収を命じた」
という意味。
なので、ざっくり覚えるなら、
seizure=押収
confiscation=没収
でOK。
私がこの2つの違いを考えるときは、
seizureは「とりあえず取り上げる」返還される余地がある
confiscationは「没収する」という処分、返還される余地なし
というイメージにしています。
もちろん、
requisition|徴用
そして requisition。
これは語源的にも比較的分かりやすい。
require(必要とする) と同じ語源につながる言葉なので、
「必要だから正式に要求する」
という感じがあります。
特に政府などが、
例えば、
The government requisitioned the vehicles for military use.
なら、
「政府は軍事利用のために車両を徴用した」
という意味。
seizureのような「押収」よりも、
必要だから公的に要求して持っていく
というニュアンス。
今回の原文にあった、
requisition for title or use
は、
所有権を取得するため、または使用するための徴用
という意味になります。
「押収」と訳されていたとしても、英語ではちゃんと requisition という別の概念になっているわけです。
appropriation|充当・取得
今回、個人的に一番「なんで?」となったのがこれ。
appropriation
です。
だって、
appropriate=適切な
って覚えてません?
私は完全にそっちが先に出てきました。
取り上げるのが適切??不適切では??
ところが、今回のような法律・財産関係の文脈では、
appropriation=財産などを取り上げて、
という意味があります。
例えば、
The assets were appropriated to satisfy the debt.
なら、
「その資産は債務の弁済に充てられた」
という感じ。
つまり、
appropriate=適切な
だけではなく、
appropriate=特定の目的のために取得・充当する
という動詞の意味があるんですね。
ここは英単語を覚えているときにかなり引っかかるところだと思い
「適切な」と「充当する」がどうして同じ単語なのか。
実は語源をたどると、**「自分のものにする」→「
なので今回のappropriationも、
「適切な」から来た謎の意味
ではなく、
財産を取得して、ある目的に充てる
という方の意味です。
4つを並べるとこうなる
ここまで来ると、だいぶ違いが見えてきます。
| 英語 | 日本語 | イメージ |
|---|---|---|
| seizure | 押収・差し押さえ | 取り上げて確保する |
| confiscation | 没収 | 財産を没収する |
| requisition | 徴用 | 必要だから公的に要求・徴用する |
| appropriation | 取得・充当 | 財産を特定の目的に充てる |
つまり、全部を「押収」として覚えるより、
seizure → 取る
confiscation → 没収する
requisition → 必要だから徴用する
appropriation → 目的のために充てる
くらいの違いを持っておくと、
じゃあ、なんで一つの文章に全部出てくるの?
ここが今回一番面白かったところ。
今回読んだ文章では、
confiscation, nationalization, seizure, restraint, detention, appropriation, requisition for title or use…
と、似たような言葉が大量に並んでいました。
でも、これは「同じことを7回言っている」わけではありません。
保険契約で、
どんな形で財産が国家などによって取り上げられたり、
を細かく列挙しているわけです。
ちなみにこの中には、
- nationalization → 国有化
- restraint → 制限・拘束
- detention → 拘留・留置
もあります。
こうして見ると、「押収」
日本語に訳すと同じになる英単語は結構ある
英字新聞を読んでいると、こういうことがよくあります。
辞書を引けば、
seizure=押収
confiscation=没収
と出てくる。
でも実際の記事では、
「いや、この2つどう違うん?」
となる。
さらに、
requisition=徴用
appropriation=充当
となると、今度は「押収とどこでつながった?」となる。
でも、原文を見ると、
日本語訳だけを見ていると、そこが消えてしまう。
だから私は、英字新聞を読んでいて「これとこれ、何が違うの?」
今回の4語も、最初は「全部押収じゃない?」と思ったのですが、
「何をしたのか」ではなく、「
を細かく区別していることが分かりました。
こういうの、単語帳で覚えるより、
ということで今回は、
「押収」なのに全部違う?
という疑問から、seizure・confiscation・
英字新聞を読んでいて「これ、どっちも同じ意味じゃない?」
この記事で覚えておきたい英語
- seizure:押収・差し押さえ
- confiscation:没収
- requisition:徴用
- appropriation:取得・充当
- nationalization:国有化
- restraint:制限・拘束
- detention:拘留・留置
「違いが気になる英語表現」シリーズとしては、こういう「
英字新聞を読むなら
こういう 辞書だけじゃ分からない動詞、
英字新聞には普通に出てきます。
「全部押収じゃないの?」で止まらないためにも👇
- 英字新聞で語彙を“文脈ごと”覚える
- 同じ単語が何度も出てきて定着する
この読み方が一番強いです。
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