【売るか持つか、この株売りました#018】セイコーエプソンを3,100円前後で売却|「未来」より先に株価が走ったので卒業

セイコーエプソンを売りました。

正確には、1,971円で購入したセイコーエプソンを3,100円前後で売却しました。

以前の記事で、

「セイコーエプソンには、そろそろプリンターの先にある未来を見せてほしい」

というようなことを書いていました。

▶︎前回の配当金記事

そして今回、水晶デバイスやデータセンター向け需要などが伸びて、株価も大きく上昇。

「未来を見せてくれた」と言えば、見せてくれたのかもしれません。

でも、私が見たかった未来は、ちょっと違いました。

蜃気楼じゃなくて、地続きの未来が見たかった。

というわけで、私はここでセイコーエプソンから卒業することにしました。

 


 

 

セイコーエプソンは1,971円で買いました

 

私がセイコーエプソンを購入したのは、株価がかなり下がっていた頃。

購入価格は1,971円です。

もちろん、

「絶対に上がる!」

なんて未来が見えていたわけではありません。

そんなもの見えるわけがない。

ただ、

この会社なら、このくらいの株価は安いんじゃない?

と思ったから買いました。

そして、その後さらに下がりました。

「安いと思って買ったのに、まだ下がるんかい」

というお約束の展開も経験しました。

それでも持っていたのは、私の中で「このくらいの価値はある」という考えが崩れていなかったからです。

 


 

 

私が考えていたセイコーエプソンの価値は2,400円くらい

 

私の中では、セイコーエプソンはざっくり2,400円くらいの価値がある会社だと考えていました。

もちろん、これは私個人の評価です。

企業価値に絶対的な正解があるわけではありません。

だからこそ、私は自分なりに、

「この会社なら、このくらいかな」

と考えてから買います。

そして今回、株価は3,000円を突破。

最終的に私は3,100円前後で売却しました。

1,971円で買った株が3,100円。

かなり上がってくれました。

だったら、

もういいでしょう。

 


 

 

10年チャートを見たら「壁」だった

 

今回改めて10年チャートを見てみたんですが、

なんというか……

壁。

右肩上がりというより、

「ドンッ!」

と上に伸びている感じ。

もちろん株価が上がること自体は悪いことではありません。

私だって、その上昇で利益をいただきました。

でも、そこでどうしても思ってしまう。

「セイコーエプソンって、今そんなに急激に企業価値が増えたの?」

と。

 


 

 

水晶デバイスが伸びているのは分かる

 

今回の株価上昇には、水晶デバイスへの期待が大きく影響していると見ています。

データセンター向け需要などを背景に、水晶デバイスを含む事業が伸びている。

ここについて私は否定していません。

むしろ、

ちゃんと伸びているものは伸びている。

これは事実として見ています。

だから、

「水晶デバイスなんて意味がない」

と言いたいわけではありません。

問題はそこではない。

私が気になったのは、

その実際の成長と、株価に乗っている期待との距離です。

 


 

 

技術があることと、採用されることは別

 

ここは今回、かなり気になりました。

企業が優れた技術を持っている。

それは素晴らしい。

でも、

技術がある=世界中の企業がその技術を採用する

ではありません。

世界には日本企業以外にもたくさんの企業があります。

技術もあります。

研究開発もしています。

そして企業は、自社にとって最も都合のいい相手を選びます。

だから、

「こんな技術があります」

の次に、

「じゃあ、誰が買ってくれるの?」

が必要になる。

さらに、

「どれくらい買ってくれるの?」

まで必要になる。

そして、

「それで利益はいくら増えるの?」

まで見えて、ようやく私は「地続きの未来」だと思えるんです。

 


 

 

私が見たかったのは「地続きの未来」

 

前回の記事でも、私はセイコーエプソンに「未来を見せてほしい」と書きました。

▶︎前回の配当金記事

今回、水晶デバイスという新しい材料は出てきました。

データセンターという大きな市場もあります。

だから、

未来がまったくないわけではない。

むしろ、可能性はあると思っています。

ただ、

私が見たかったのは、

「技術があります」

↓

「需要があります」

↓

「採用されています」

↓

「売上が増えています」

↓

「利益が増えています」

↓

「この事業が次の大きな柱になります」

という、

地面の上を歩いていける未来なんですよね。

今回のセイコーエプソンには、私にはまだそこまでの道が見えませんでした。

 


 

 

私には「蜃気楼」のように見えた

 

だから今回の株価上昇を見て、私は「蜃気楼」という言葉が浮かびました。

もちろん、建物そのものはあります。

水晶デバイスという事業もある。

データセンター向け需要もある。

売上も伸びている。

でも、そこに市場の期待という熱気が加わって、

実際にある建物よりも、ずっと大きく見えているような感じ。

私にはそんなふうに見えました。

だから、

「3,100円が今のセイコーエプソンの適正価格なの?」

と聞かれたら、

私は「ちょっと違うんじゃないかな」と思った。

それなら私は、売ります。

 


 

 

キヤノンには「現実」が見えた

 

同じプリンター関連企業でも、私がキヤノンに感じているものとは少し違います。

キヤノンももちろん未来が確定しているわけではありません。

ただ、新しい事業について設備や工場など、実際に動いているものが見える。

つまり、

「これを作って、こうやって事業にしていくんだな」

という現実感があります。

私はそういうものを見たい。

期待だけではなく、

「実際にそこにあるもの」

を見て投資したいんです。

セイコーエプソンについては、今回の株価上昇に対して、まだそこまでの現実感を持てませんでした。

▶︎【月10万円配当計画、配当金入りました#022】Canon(7751)編|宇都宮の半導体工場と“お金は天下の回りもの”


 

 

だから3,100円で売りました

 

私はセイコーエプソンを、

1,971円で購入。

そして、

3,100円前後で売却。

私が考えていた価値は約2,400円。

そこを大きく超えました。

だったら、もう十分です。

もちろん、

「ここからさらに4,000円になるかもしれない」

「5,000円になるかもしれない」

という可能性はあります。

でも私は、その可能性だけを理由に持ち続けることはしません。

なぜなら、

私が買った理由は「10倍になるかもしれない」ではなかったから。

「割安だと思ったから」です。

 


 

 

割安株を買う目的は「高くなること」ではない

 

ここは私の投資でかなり大事にしているところです。

割安株を買う。

これは、

「とにかく高くなってほしい」

ということではありません。

私にとっては、

本来の価値より安く売られているものを買って、本来の価値が認められたところで売る。

これが基本です。

だから、

1,000円の価値があると思ったものを700円で買って、

1,000円になった。

なら、私はかなり嬉しい。

「もっと2,000円まで行け!」

ではなく、

「本来の価値まで戻ってくれてありがとう」

なんです。

 


 

 

10倍株・100倍株を追いかける投資は、私はおすすめしない

 

ここは最近、特に思うこと。

SNSを見ていると、

「この株は10倍になる」

「テンバガー候補」

「100倍になる株」

という話が本当にたくさん出てきます。

もちろん、実際に10倍になる株もあります。

100倍になる株だって、世の中には存在します。

でも、

「10倍になる可能性がある」だけで買うのは、私はおすすめしません。

特に、

「AIだから」

「半導体だから」

「データセンターだから」

という単語だけで、

「これは10倍になる!」

となっているなら、

私はちょっと待ったほうがいいと思う。

 


 

 

「その10倍、どうやって実現するの?」

 

私が一番聞きたいのはここ。

株価が10倍になるなら、

企業価値もそれに近いところまで成長しなければならない。

じゃあ、

 

  • 売上はどれくらい増えるの?
  • 利益はどれくらい増えるの?
  • その市場はどれくらい大きいの?
  • 競合は?
  • その会社が選ばれる理由は?
  • 何年かかるの?
  • その利益を維持できるの?

 

ここまで考えて、

「それでも10倍になると思う」

なら、私は別にいいと思います。

でも、

「なんとなくAIだから」

では、私は買えません。

というか、

それは投資というより博打に近くない?

と思っています。

 


 

 

最近の「半導体」「AI」への反応、ちょっとやりすぎでは?

 

私は半導体もAIも好きです。

実際、私自身もそういうテーマを理由に買った銘柄があります。

だから、

「半導体株なんて買うな」

という話ではありません。

ただ最近は、

ちょっと皆さんアドレナリン出すぎじゃない?

と思うことがあります。

AI。

半導体。

データセンター。

このあたりのワードが出てくると、株価がものすごい勢いで動く。

そして気がついたら、

企業の実力より期待のほうが先に走っている。

そんな銘柄が増えているように感じます。

私はそこがちょっと怖い。

 


 

 

株価が上がったから「正解」ではない

 

セイコーエプソンについても、

「売らずに持っていれば、もっと上がったのに」

と思う未来はあるかもしれません。

でも、

それは結果論です。

私が1,971円で買ったときに考えていた価値と、

3,100円になったときの市場評価。

そこを比較して、

「私にはもう割安には見えない」

と判断した。

だから売った。

それだけです。

投資では、

売ったあとに上がることも当然ある。

それを全部避けることなんてできません。

 


 

 

「売ったあとに上がったら損」ではない

 

ここも私は結構大事だと思っています。

3,100円で売ったあとに4,000円になったら、

「うわー、損した!」

と思う人もいるでしょう。

でも私は、

3,100円で買ってくれる人がいたから売ったんです。

1,971円で買ったものを3,100円で売った。

それで十分利益が出ています。

そこで、

「もっと上がったかもしれない」

という未来まで自分の利益にしようとすると、キリがありません。

 


 

 

セイコーエプソンは「失敗」ではなく「卒業」

 

今回の売却は、

「セイコーエプソンはダメな会社だから売った」

という話ではありません。

むしろ、

安いと思って買って、実際に大きく上がってくれた。

私の投資としては成功です。

そして、私が求めていた価格以上になった。

だから、

卒業します。

これから水晶デバイスが大きく成長するかもしれません。

データセンター向け需要がさらに伸びるかもしれません。

エプソンがプリンターの次の巨大な柱を作るかもしれません。

そうなったら、

「おお、すごいじゃん」

と外から見ればいい。

もし将来、

「この会社、今の株価でも安いじゃん」

と思えるところまで企業価値が成長したら、そのときまた考えます。

 


 

 

まとめ|私は「期待」より「地続きの未来」を買いたい

 

セイコーエプソンは1,971円で購入し、3,100円前後で売却しました。

私が考えていた企業価値は2,400円程度。

そこを大きく超えたので、私は売却を決めました。

水晶デバイスの成長も、データセンター需要も否定していません。

ただ、

「技術がある」ことと「その技術が世界で採用され、大きな利益を生む」ことは別です。

私は今回、その間にまだ距離があるように感じました。

市場には期待があります。

でも、その期待が実際の企業価値より先に走っているように見えた。

だから私には、

蜃気楼のように見えました。

私が欲しいのは、蜃気楼ではなく、

地続きの未来。

「この技術があります」

だけではなく、

「この技術をこの会社が作って、これだけ売って、これだけ利益を出して、次はここまで成長します」

というところまで見える未来です。

そして私は、

割安で買った株が、本来の価値まで戻ったら売る。

これを基本にしています。

10倍になるかもしれない株を夢見て買うより、

自分が考えた価値と株価の差を、冷静に取りにいく。

私はこれからも、そんな投資をしていきたいと思います。

セイコーエプソンさん。

1,971円から3,100円前後まで連れていってくれて、ありがとうございました。

私はここで卒業します。

 


 

 

今回の投資結果

項目 内容
銘柄 セイコーエプソン(6724)
購入価格 1,971円
株数 1株
売却価格 約3,100円
投資期間 約1年
配当金 税引後31円
売却理由 想定価値を大きく上回ったため

 

一株投資をするなら「銘柄分析」と「配当金」の管理を

 

私は1株からいろいろな企業を買っています。

1株投資の面白いところは、まとまった資金がなくても、

「この会社、ちょっと気になる」

と思った企業を実際に株主として追えるところ。

ただ、少額だからこそ、

「なんとなく買う」

のではなく、

企業の数字を見ることが大切だと思っています。

私が銘柄分析でよく使っているのが、マネックス証券の「銘柄スカウター」。

売上や利益だけでなく、長期の業績推移、キャッシュフロー、財務状況、配当などをまとめて確認できるので、1株投資との相性もかなりいいです。

そして、1株ずつ配当金を受け取っていくなら、配当金の受取・管理も意外と楽しい。

私は「月10万円配当」を目標に、少しずつ配当金を積み上げています。

証券会社だけでなく、銀行側のサービスも含めて、自分に合った組み合わせを作っておくと、少額投資を続けやすくなります。

マネックス証券の銘柄スカウターは、本当に使いやすいので、分析したい方はぜひチェックを。新規口座開設はハピタス経由がお得です。

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株投資は自己責任。株の購入を推奨するものではありません


 

 

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